ロゴマークを用いるメリットやプロのデザイナーに頼む際の注意点

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ロゴマークは企業や団体のイメージをひと目で認識できるアイコンの一種として広く用いられています。ロゴマークの良し悪しで社会的なイメージが決まると言っても過言ではないため、プロのデザイナーに作成を依頼するケースも少なくありません。

ここではロゴマークの歴史や使用するメリット、デザイナーに作成を頼む際の注意点などをお伝えします。


ロゴマークは人類の歴史と深い関係がある

#古代から使われていたロゴマークロゴマークの歴史は古く、古代メソポタミア文明の時代にはすでに使われていたとされています。当時のロゴマークは円筒印章と呼ばれるはんこの一種で、筒状の印章の側面に模様や記号を刻み、粘土などの上に転がして転写させていました。

円筒印章の他には硬貨にもロゴマークが使われていましたが、これは偽造防止を目的としています。当時は王族など一部の権力者が自身の存在をアピールするために用いるものでしたが、後に豪商や職人の組合などもロゴマークを使うようになりました。

印刷技術が進歩すると紙にロゴマークを記すケースが増え、小規模な組織でもロゴマークを使うのが当たり前になりました。#ロゴマークを使う理由やメリットロゴマークが重宝される理由としてひと目で理解できる分かりやすさが挙げられます。

当初のロゴマークは一部の権力者だけが使っていましたが、これは文字の読み書きができない人や言葉が通じない異国の人にも自身の権力を示す意味があったのです。国旗や紋章も広い意味ではロゴマークの一種であり、誰が見てもその国を示すシンボルと理解できます。

情報を簡潔に提示できるロゴマークは広告産業が発展した近代になってから急速に普及し、企業や団体のシンボルに留まらず、日常生活における様々な情報媒体で多用されています。道路標識やコンピューターソフトのアイコンなどが身近なロゴマークの代表例です。

ロゴマークの作り方について

#ロゴマークはシンボルマークとロゴタイプの融合日本では普通に使われているロゴマークという言葉は和製英語であり、日本以外の国で使っても意味が通じません。海外では一般的にシンボルマーク、あるいはロゴタイプと呼ばれています。

シンボルマークは絵柄、ロゴタイプは文字をベースにしたマークですが、日本ではこの二つを同一視してロゴマークと呼んでいます。広告業界でもシンボルマークとロゴタイプを厳密には区別せず、絵柄と文字のどちらの割合が多いかで呼称を決めるのが慣習になっています。

シンボルとロゴを融合させたデザインも増えていることから、二つの言葉はほぼ同じ意味で使われていると言えるでしょう。#ロゴマークの由来は創業者に関する事柄が多いが例外もある古代から現在に至るまで、ロゴマークはその多くが創業者に関する事柄を題材にしています。

古代時代は王族の氏名の頭文字を図柄にしたり、肖像画をそのままロゴマークに使うのが普通でした。商人など庶民の間で使われるようになってからは複数の文字を組み合わせたり、動植物のイラストをベースにするなどロゴマークのデザインも多様化しましたが、これは誰でもロゴマークを使うようになったことでデザインが重複する可能性があったためです。

そのため、近代以降は創業者に関する事柄とは無関係なデザインのロゴマークも増えています。

プロのデザイナーに依頼するメリットとデメリット

#高い宣伝効果を期待できるロゴマークの作成をプロのデザイナーに依頼する最大のメリットは宣伝効果です。デザイナーはデザインに関する知識が豊富なので、ロゴマークを作る目的や依頼者の社会的な評価など様々な事柄を踏まえ、それらを活かしてデザインを構成します。

素人の思い付きとは全く異なる、ロゴマークのデザインとテーマがしっかりと合致した仕上がりになるので高い宣伝効果が期待できるのです。また、有名デザイナーが手掛けたという事実もロゴマークの評価を向上させます。

有名なあの人が作ったロゴマークという情報を知ることで、そのロゴマークが更に美しく、素晴らしいデザインに見える事実は否定できません。ネームバリューもロゴマークの良し悪しを決める要因と言えます。#デザインの類似などトラブルが生じることもある

プロのデザイナーに作成を依頼するのはメリットが多い一方、他のロゴマークにデザインが類似してしまうデメリットもあります。デザイナーの多くは一つ一つに創意工夫を凝らすので、過去のロゴマークと似通ったデザインになることはほぼありません。

しかし、稀に過去のデザインを使い回す手抜き作業でロゴマークを作ってしまうケースがあります。また、他のデザイナーが手掛けたロゴマークを盗用する悪質なケースもあり、このような事態が発覚すると作成を依頼した側も社会的な評価が下がってしまう可能性は否定できません。

ロゴマーク作成をプロに依頼する場合は過去の実績や評判の確認が不可欠です。

→ロゴマークの基礎知識や作る目的について

ロゴマーク作成の費用相場

プロのデザイナーにロゴマーク作成を依頼する場合の費用は様々です。同じデザイナーでもロゴマークの大きさや期限など様々な要因で費用が変わります。高額なデザイナーなら数千万円以上の金額になることもある反面、経験に乏しい新人は数千円から数万円程度と金額の差は非常に大きいと言えるでしょう。

ロゴマーク作成の費用はデザイナー次第とも言えるので、予算を考慮して依頼先を決めることが重要になります。

→ロゴマークの歴史や作り方、五角形が持つ意味について

ロゴマークを変更する理由について

企業や団体が使うロゴマークはデザインが変更されることもあります。代表が交代した、他の企業や団体と合併したなどの理由が主ですが、その際には以前のロゴマークとは大きく異なるデザインに変更されるケースが少なくありません。

過去のイメージから脱却し、新しい歩みを始めたことをアピールする意味があります。また、他の企業や団体が使っているロゴマークと類似していることが発覚したので混乱を避けるために変更したというケースもあります。

いずれの場合においてもロゴマークが変更したことは広く周知される必要があるため、変更の際は大々的に宣伝するのが普通です。

ロゴマークは社会に示すシンボル

ロゴマークは誰でもひと目で理解できるシンボルとして、古代から現在に至るまで多用されています。現在では企業や団体が自身の存在をアピールする意味で使うケースが多く、社会での立ち位置を示すシンボルの役割もあります。

プロのデザイナーが作成したロゴマークは個性的で強いインパクトを与えるメリットがあるので重宝されますが、デザイナーによって費用が異なるのでその点は注意が必要です。